アスベストとスレート屋根について
2022/09/23
山田工芸広報担当です!
本日はアスベストとスレート屋根について書かせて頂きます。
アスベストとは何か
アスベスト(石綿)は、かつて建築資材として広く使われていた繊維状の鉱物です。
耐久性・耐火性・断熱性に優れており、屋根材や外壁材、断熱材などに多用されてきました。
しかし、アスベストの微細な繊維を吸い込むことで、
・中皮腫
・肺がん
・石綿肺(呼吸困難・ぜんそく症状)
などの深刻な健康被害を引き起こすことが分かり、社会問題となりました。
スレート屋根とアスベストの関係
スレート屋根(カラーベスト・コロニアルなど)は、2000年代前半まではアスベストを含んだ製品が一般的でした。
日本では健康被害が報告され始めた1995年から下記のように段階的に規制が進められました。
1995年:一部用途で使用禁止
2004年:含有率1%超の製品が原則禁止
2006年:建材としてのアスベスト使用が全面禁止
このため、2006年以前に施工されたスレート屋根には、アスベストが含まれている可能性が高いとされています。
ノンアスベスト屋根で起きている問題
アスベストが禁止された後、各メーカーは「ノンアスベストスレート屋根」を開発しました。
しかし、特に2000年代後半に製造された初期のノンアスベスト屋根材では、割れやすい、表面がボロボロと剥がれる、耐久性に問題があるため塗装できないといった劣化トラブルが多く報告されています。
代表的なノンアスベスト屋根材としては、下記のものがあります。
・パミール
・レサス
・コロニアルNEO
・セキスイかわらU(一部年代)
・アーバニー(一部年代)、アーバニーグラッサ
などがあり、現在では「塗装ができない屋根材」として知られています。
そして2022年現在、皮肉なことに『屋根』の観点だけで申しますと、アスベスト入りのスレート屋根は丈夫に保たれており、アスベストが含まれていないスレート屋根はボロボロになっているのです。
これは社会問題になっています。
アスベスト屋根の撤去には高額な費用がかかる
アスベストを含む屋根材を撤去する場合、飛散防止対策や特別な処分が必要となり、通常の屋根撤去よりも費用が高額になります。
そのため、すべてを撤去して葺き替える工事は、費用面で大きな負担になるケースも少なくありません。
「カバー工法」という選択肢
こうした場合、屋根を撤去せずに屋根リフォームが行えるカバー工法が有効です。
上から被せてしまうため、アスベストを飛散させる恐れもなく、また既存屋根を撤去しないため、撤去・処分費用を抑えられて、工期も短いというメリットがあります。
そのためアスベスト含有スレート屋根のリフォームでは、非常に現実的な選択肢といえます。
山田工芸でもカバー工法のご依頼が増えています
アスベストが含まれている可能性がある屋根や、ノンアスベスト屋根の劣化が進んでいる屋根に対して、カバー工法のご相談・ご依頼を多くいただいています。
しかし屋根の状態や築年数によって、最適な工事方法は異なります。
例えば長期間雨漏りを起こして、下地である野地板まで傷んでいる場合には、下地を補修する必要があるため、葺き替えが必要です。
「自宅の屋根にアスベストが含まれているか分からない」「塗装ができないと言われた」といった場合は、まずは現地調査を行い、状況を正確に確認することが大切です。
ご自宅の屋根がアスベスト含有かどうか知りたい、カバー工法をご検討の方は、ぜひ一度、山田工芸までご相談ください。
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【パミールなどノンアスベスト屋根にカバー工法を行った事例】
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