ディプロマットスター、エコグラーニについて徹底解説!メーカーに聞きました
2023/10/02
横浜の屋根屋、山田工芸広報担当です。
ここ山田工芸で最も人気のある屋根材で弊社もおすすめしているのがディートレーディングの「ディプロマットスター」と「エコグラーニ」。
下記のおすすめ屋根材のページや、各コラム記事でもご紹介していますが、釉薬でコーティングした天然石によるグラデーションが美しい意匠性の高さと、メンテナンスの手間がかからないこと、そしてメーカーの30年保証がつくことが大きなおすすめの理由です。
「ディプロマットスター」や「エコグラーニ」が気になるけど実際どうなの?
海外品だけど大丈夫?「スカイメタル」との違いって何?など気になる方も多いのではないでしょうか?
弊社でもよく寄せられるこちらの質問について今回はディートレーディングのメーカーの方に詳しく聞いてきましたので、ご紹介いたします。
エコグラーニやディプロマットスターが気になるけど悩んでいるという方、ぜひご参考にされてください。
(今回お話を伺った方:株式会社ディートレーディング D’s Roofing営業部チーフ 尾形さん)
「ディプロマットスター」と「エコグラーニ」どっちが人気なの?
ディートレーディングには現在主に四つのタイプの屋根材が販売されており、その中でも「ディプロマットスター」と「エコグラーニ」が弊社でもよくご依頼をいただきます。
この二つどちらが人気なのでしょうか?
山田工芸では以前「クラシックタイル」の限定カラーである「ブルー」で施工させていただいたことがあります!
「ローマン」や「クラシックタイル」はロイヤルホストやガストなど商業施設などでも採用されています。
▷「ディプロマットスター」のディートレーディング公式ページ
▷「エコグラーニ」のディートレーディング公式ページ
「ディプロマットスター」と「エコグラーニ」の大きな違いは?
ディートレーディング
尾形さん
また施工の仕方も異なり、ディプロマットスターは通常の金属屋根のように屋根材同士の嵌合部をかみ合わせていく嵌合式です。
エコグラーニは、90度ずつ組みあわせてビスで固定する独自の工法となっており、屋根材同士をビスで固定し、さらに、野地板にもビスで固定する「インターロッキング工法」を採用。屋根材同士や土台にもしっかり固定されるため屋根材が屋根と一体化し、強風による飛散も防ぎます。
ティプロマットスターのリブ
インターロッキング工法
嵌合式は山田工芸のような板金屋には馴染みの深いものですが、エコグラーニの工法は独自の工法のため通常の屋根板金屋さんにはあまり馴染みのないものです。
そのため認定施工店に依頼すると安心です。
実際にどのくらい遮熱性があるの?
最近では横暖ルーフやスーパーガルテクトなど断熱材と一体化した断熱性を売りにした屋根材が販売されており、こちらも人気があります。
「ディプロマットスター」や「エコグラーニ」などは、表面に石粒がついており、この石粒によって遮熱効果があります。
それはなぜでしょうか?
ディートレーディング
尾形さん
この表面の高い熱が、建物内部に伝わることで、特に三階や二階などの最上階が暑くなるのです。
特に金属は熱を伝えやすい性質があるため、断熱材のついてない金属屋根は暑くなる傾向があります。
「ディプロマットスター」や「エコグラーニ」は基材は金属ですが、金属の表面を石粒で覆うことで表面の温度の上昇を防ぎます。また熱が建物内部へ伝わりにくくなります。
下記は、第三者による断熱性能の試験データです。
赤い線がディプロマットスターで、緑が断熱材ありの金属屋根です。
断熱材のない金属屋根や、スレート材に比べて高い断熱性能があり、断熱材付鋼板屋根と比較しても遜色のない断熱性があります。
石粒が落ちるって聞いたけど大丈夫なの?
デーィズトレーディング
尾形さん
輸送時の損傷を防ぐため、または輸送の際にある程度落ちることを想定して、製造時に予め1.5倍余分に石粒を吹き付けています。
その養生の分が施工時には落ちますが、一年ほど経過すると自然と落ちなくなります。
雨樋が詰まるほど落ちると言われていますが、実際にそのようなクレームをいただいたことはこれまでにありません。
山田工芸で施工している時も実際に石が落ちますが、樋に落ちた分も全部清掃してからお引き渡ししています。
また弊社でも石で詰まったようなクレームをいただいたことはありません。
類似製品で安いものがあるけれども…?
ディートレーディング
尾形さん
どのくらい遮音性が高いの?
ディートレーディング
尾形さん
これは鋼板に雨音が当たると微振動を起こして高い周波数のバタバタという音を出す共鳴をいう現象を起こします。
しかし「ディプロマットスター」や「エコグラーニ」などの製品は表面にある石が雨を細かく拡散させるためこの共鳴現象を抑制します。
一時間に33mmの雨の場合屋根裏の音量は38db(気にならないレベル)です。
下記の動画はガルバリウム鋼板とディプロマットスターのそれぞれ屋根材片を落下させたものです。
ガルバリウム鋼板は音がしますが、ディプロマットスターはほとんど音がしません。
また表面の石粒が雨を拡散させるので、石粒が雨をランダムな角度で反射するため、水の流れる向きが分散されて毛細管現象が起きにくい特徴もあります。
太陽パネルは取り付けられる?
ディートレーディング
尾形さん
京セラ様や長州産業様、Qセルズ様といった主要な太陽光パネルのメーカーが取り付け可能です。
屋根に穴をあけずに取り付けができるので、雨漏りの心配がありません。
屋根材が30年保証付きで、太陽光パネルの一般的な寿命が約25年なので、その間太陽光パネルをとりはずして塗装などというメンテナンスが不要となります。
スレートなど塗装の必要な屋根は、塗装の際に太陽光パネルを一度はずしてまた取り付ける作業が必要となり、その分費用が高額になってしまいます。
正直海外製は不安
ディートレーディング
尾形さん
メーカーのディートレーディングは今やほとんどの電化製品のように海外の工場で生産を行っていますが、ヨーロッパで石付き鋼板屋根の製造に関わった職人を雇い、管理は日本の日本人スタッフが行うなど品質管理を徹底しています。
その他のポイント
傷がつきにくい
常に慎重に施工を行っていますが、施工する際に、万が一施工用のはさみなど別の金属が強く当たっても傷がつきにくい点が安心できます。
下記の写真のようにガルバリウム鋼板はかたい金属に触れると傷がついてしまうことがあり、傷がつくとそこから錆びやすくなるため、施工にはより慎重さが求められます。
一枚単位で屋根材の交換が可能
金属屋根は一枚単位での交換ができないことがほとんどですが、ディプロマットやエコグラーニは瓦のように一枚単位での交換が可能です。山田工芸では一枚単位の交換や、部分補修にも対応いたします。
まとめ
今回はディプロマットスターやエコグラーニについて、皆様からよく寄せられる疑問や質問について、生産・販売しているメーカー、「ディプロマットスター」の方により詳しくお話を伺いました。
屋根材を選ばれる時には結局どれがいいの?と悩まれることも多いかと思います。
そんな時には弊社にお気軽にお問い合わせください。お客様のお悩みにお応えいたします。
横浜市でディプロマットスターやエコグラーニでの屋根リフォームをお考えの方は、ぜひ実績豊富な山田工芸にご相談ください。
今回はディプロマットスターやエコグラーニについてご紹介しましたが、山田工芸ではほかの屋根材も各種取り扱っております。
葺き替えやカバー工法など屋根リフォームをされる際に、どの屋根材がいいのか?とお悩みの方、山田工芸に一度ご相談ください。
お客様のご希望やご予算に合わせた屋根材をご提案いたします。
ディートレーディング
尾形さん
どの製品にも30年保証がつきますが、ディプロマットスターの人気の秘密はやはりその高い意匠性です。
単色ではなく、色の異なる同系色の石粒が表面に施されているため、美しいグラデーションが楽しめます。
またディプロマットスターは太陽光パネルを設置する際に穴をあけずに設置できる点も魅力です。
他の「ローマン」と「クラシックタイル」はディプロマットスターとエコグラーニに比べると価格が高価で、その分より高級感の楽しめる屋根材です。
より高級感を求める方に向いています。