横浜市瀬谷区にて屋根修理・葺き替え工事<瓦屋根からしおさいへのカバー工法>
2019/10/03
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
横浜市瀬谷区にて行った葺き替え工事のご紹介です。
築30年程の瓦屋根のご住宅より、屋根を軽くしたいといったご相談を頂きました。
耐震性などにご不安があるとのことで、軽量な金属屋根にしたいといったご要望です。
お客様のご予算と耐久性の問題などを擦り合わせ、瓦屋根のおよそ1/8の重さの「しおさい」への葺き替え工事をご提案させて頂きました。
弊社では、「しおさい」の屋根材を使った屋根修理の実績も多数あり、耐久性においても信頼を寄せております。
施工前
施工前の様子です。
綺麗な洋風瓦ですが、劣化が進み傷やズレも見られます。
雨漏りするほどの経年劣化ではありませんが、今回の工事は耐震性のことを考えた屋根の軽量化を行っていきます。
瓦屋根から金属屋根への葺き替え工事です。
まずは既存の瓦屋根を撤去します。
野地板
下地となる野地板を張っていきます。
ルーフィングシート(防水シート)
次に、ルーフィングシートの張り付けを行います。
雨水の侵入を防止しているのは屋根材だけではなく、普段目にすることはない防水シート(ルーフィングシート)も雨水の侵入防止に欠かせない存在です。
最終的に雨水を防止する役割を担っており、ルーフィングシートが破れない限りは下地が痛むことも無いとまで言われています。
今回使用したルーフィングシートは田島の「PカラーEX +」です。
屋根材葺き(しおさい)
その後新しい屋根材を葺いていきます。
こちらの屋根材は「しおさい」と呼ばれる高耐久かつ軽量なガルバリウム鋼板の屋根材です。
棟の取り付け
本体張り切り後、貫板の取り付けです。
最後に棟の取り付けを行います。
棟とは屋根の頂部に設置される板金カバーの総称です。
板金を固定するための下地材(貫板)には樹脂製の「タフモック」という下地材を使用しております。
従来では木製の板材が使用されておりましたが、水による腐食が問題視されておりました。
しかし、近年では木製ではなく樹脂製の貫板が製造販売されるようになり、水による腐食が発生しないといったメリットから徐々に広まってきております。
最後にタフモックの上に板金カバーの取り付けを行い、必要箇所にジョイントコーキングを行います。
完工
そして綺麗に施工完了です!
施工担当者より
この度は山田工芸にご依頼いただき誠にありがとうございました。
今回の施工により「屋根の軽量化」にもなり、台風などの災害にも強い家となりました。
瓦屋根は趣風情があり素敵ですが、やはり重さがあるため家には想像以上に負担が掛かっています。
近年では築30~40年のご住宅では地震による倒壊が心配だから、屋根を軽くしたい。といったご相談も少なくありません。
そもそも瓦屋根はもともと台風で屋根が飛ばされないように、より重くすることが良いと考えられていました。
当時は瓦を土で抑える工法で屋根が造られており、非常に重たいのが特徴です。
しかし、現在では屋根材の技術や性能も発達してきており考え方も真逆となってきています。
屋根は重くするのではなく軽くすることが重視されるようになり、瓦屋根にも葺き土を使用されず、軽量な瓦なども製造されるようになっています。
特にガルバリウム鋼板などの軽量で耐久性の高い屋根材の使用が急速に拡大しており、弊社では「ディートレーディング社」の屋根材をオススメさせて頂いています。
(この時に使用した「しおさい」も軽量で丈夫でフッ素加工のされたいい屋根材だったのですが、現在は廃盤となっています)
地震による倒壊などの影響を避けるために屋根を軽くすることは、公的機関の認定・試験等により評価されています。
屋根の軽量化は勿論、屋根のことなら何でも山田工芸にご相談ください。