横浜市神奈川区にて屋根修理〈モニエル瓦からしおさいに葺き替え〉
2020/06/30
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
ホームページより、「屋根リフォームを検討している」とのことでお問い合わせを頂きました。
現場調査をさせて頂いたところ、現状のモニエル瓦は経年劣化が生じていました。年数の割にはひび割れなどは少なく、良い屋根に優しい環境下だとわかりました。雨漏りは生じていないので、早めに屋根リフォームをすることで向こう数十年も住み続けるために、下地から全て新調する葺き替え工事を行う運びとなりました。
屋根材に関しては、瓦の選択肢もありますが、現状山田工芸では瓦屋根を使用することはお勧めしておりません。何故なら瓦屋根は重いため、家の重心が上がってしまい耐震性が低下するからです。特に関東近郊では首都直下型地震が懸念されており、阪神淡路大震災の際にも倒壊した家のほとんどが瓦屋根でした。そのため行政も「屋根の軽量化」に補助金を出しています。今回のお客様も横浜市に問い合わせをして補助金で工事費用の一部を賄うそうです。そのような背景から、今回は質の高い屋根材の「しおさい」という屋根材を使用しました。
施工前
既存のモニエル瓦の様子です。経年劣化がありますが、比較的年数の割には綺麗な状態です。この間にしっかり葺き替えを行い、家の寿命を延ばしていくことが大切です。
モニエル瓦のため塗装も可能でしたが、現状の状態では塗装をしても長持ちはできない状態でした。
▼モニエル瓦の塗装についての詳細はこちらをご覧ください。
参考サイト:屋根塗装が必要なモニエル瓦とセメント瓦について解説
施工中
既存瓦剥がし
まずは既存瓦を全て撤去します。瓦を撤去する際は非常に埃が出るため、足場にはメッシュシートを貼ってなるべく近隣のご迷惑にならないように配慮しています。
そして清掃をして下地の野地板を貼ります。
ルーフィング貼り
そしてルーフィングを貼ります。ルーフィングは屋根材を通過した雨水を止める役割があります。
屋根材がない状態でも、このルーフィングが機能していれば屋根は守られます。見た目以上に非常に大切なものです。
屋根材葺き
そして新調の屋根材のしおさいを葺きます。しおさいはガルバリウム鋼板にフッ素加工をした非常に優れた屋根材です。
今回は軽量化のことも考えていますが、瓦屋根の1/10の重さですので、行政の「屋根の軽量化」にも該当します。
また、今回の貫板は樹脂製のエコランバーを使用しています。多くの貫板は木製ですが、木製だと雨水が浸透すると腐食してしまいます。
このエコランバーは樹脂製のためそのリスクを抑えることができます。
完工
そして雪止めや棟板金カバーなど役物も取り付け完工です。
モニエル瓦からしおさいに変わることで外観も大きく変わりましたが、お客様にもお喜び頂き大変うれしく思います。
屋根工事後に期待できる効果
今回の現場は雨漏りなどは起きていなかったため、今後数十年屋根に関しては同じ生活を営むことができます。
また屋根は軽量化されましたので、万が一首都直下型地震が来ても以前よりは家を守る力(耐震性)が強くなっています。
またこちらのお客様は行政に屋根の軽量化の補助金を申請されまして、無事30万円の補助が出たようです。
お客様への御礼
この度はご依頼頂きありがとうございました。補助金も無事通って良かったです。
今回使用したしおさいはフッ素加工の強い屋根材ですので、今後もご安心ください。
また外壁塗装もご検討とのことで、その際は是非お声掛け宜しくお願いします。(山田工芸外壁塗装のホームページはこちら)
工事の概要
現場住所 | 横浜市神奈川区 |
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施工内容 | 屋根修理 |
施工箇所詳細 | モニエル瓦からしおさいに葺き替え |
施工期間 | 1週間程度 |
使用屋根材1 | しおさい |