横浜市保土ケ谷区にて雨漏り修理(瓦屋根からしおさいに葺き替え工事)
2020/02/24
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
横浜市保土ケ谷区にて雨漏り修理をご依頼頂きました。
築30年の瓦屋根のご住宅で、瓦の破損がひどく雨漏りが発生しているとお問い合わせ頂きました。
現地調査をさせて頂いたところ、瓦の劣化が酷く進行しており、割れた箇所から下地まで腐食が進行していました。
瓦屋根は非常に高い耐久力を誇りますが、瓦屋根も台風や地震などの自然災害が発生した際には、ずれやひび割れなどが発生することがあり、瓦の隙間を埋めて固定する役割を持つ漆喰が経年劣化で崩れてしまうこともあります。
漆喰は築15年もするとひび割れして崩れてしまうので、定期的にメンテナンスが必要になります。
メンテナンスを怠ってしまうと、雨漏りの原因になるため注意が必要です。
今回は、既存の瓦屋根を全て撤去し、下地から張り替える葺き替え工事をご提案させて頂きました。
屋根材にはガルバリウム鋼板の「しおさい」を採用し、耐震性、耐久性を考慮致しました。
横浜市保土ケ谷区にて屋根修理(瓦屋根からしおさいへの葺き替え工事)施工前の様子
こちらが施工前の様子です。
瓦屋根のズレや破損が見受けられます。特に、漆喰の劣化が酷く表面が朽ちて剥がれ落ちています。
瓦屋根には漆喰と呼ばれる主に瓦屋根の頂部や山になる部分にある「棟瓦」の施工に使われています。棟瓦と平部の瓦との隙間(面戸)を埋めています。
面戸を埋めることにより葺き土を雨風から守り、雨漏りを防止する役割があります。
葺き土とは古くから瓦屋根を支えてきた工法で、下葺き材を敷の上から粘土を乗せ、その粘土の接着力で瓦を固定していく工法です。明治から昭和初期にかけて主流とされていましたが、近年では土を含む瓦屋根の総重量は大変重いため、耐震面で不安を抱える方も多く葺き土の屋根は急激に減少しています。
まずは、全ての瓦と葺き土の撤去作業に取り掛かります。
その後、下地である野地板を新調します。
野地板
大屋根、下屋根と瓦屋根の撤去を行い、野地板を取り付けます。
ルーフィング
こちらがルーフィングの取り付け工程です。
ルーフィングとは屋根材の下に取り付けられる防水の役割をもったシートです。屋根は3層構造が基本になっており、屋根下地、ルーフィングシート、屋根材の順番で取り付けられます。
屋根材から侵入した雨水が下地に染みこむのを防ぎます。ルーフィングが破損しない限りは下地への影響は無く、雨漏りすることはないと言われています。
それほどルーフィングは重要な役割をもっています。使用するルーフィングは田島の「PカラーEX+」です。
改質性アスファルトルーフィングとして、優れた防水性能とコストパフォーマンスを誇る下葺き材です。
しおさい葺き・貫板の取り付け
ルーフィングの上から新調した屋根材「しおさい」を葺いていきます。
しおさいはガルバリウム鋼板製であり、表面にはフッ素加工をした非常に強い耐久性のある仕上がりの屋根材です。
ガルバリウム鋼板は非常に良い素材であり、昨今人気の高いスーパーガルテクトや横暖ルーフもこのガルバリウム鋼板を元にしたSGL鋼板です。
瓦屋根と比較して、重さも約1/10と非常に軽量です。屋根の総重量が下がることで耐震性の向上が見込めます。
瓦屋根には漆喰、葺き土を使用し棟を施工しておりましたが、スレート屋根や金属屋根の棟には「貫板」と呼ばれる、棟板金を固定するための下地材を取り付けます。
従来では木製の貫板が主流となっていましたが、木製のため水分によって腐食が起こるなど、漆喰と同じく定期的なメンテナンスが必要でしたが、昨今では樹脂製の貫板が主流となりつつあります。
今回使用の貫板はフクビ化学工業株式会社の「エコランバー」です。樹脂製なため水分による腐食が起きず、非常に耐久性に優れた下地材です。
棟板金
棟板金は板金カバーを貫板の上に被せるように取り付けています。板金同士が重なる箇所には隙間が生じるため、雨水の侵入が起きないようにコーキング剤でしっかりと充填します。
完工
棟板金の取り付けを行い、完工です。
工事後に得られる効果
今回の葺き替え工事により雨漏りは無事解消されました。また、屋根材は瓦屋根からしおさいへと変わり、美観性だけでなく、耐震性、耐久性を得られました。瓦屋根は漆喰などの定期的なメンテナンスを行えば半永久的だともいわれていますが、震災時には非常に損壊のリスクが高く、メンテナンス費用がかかってきます。近年の金属屋根で使用されている金属素材は耐久性が増し経年劣化が起きにくく、メンテナンス費用があまりかからなくなりました。屋根修理は細かく行うよりも、まとめてリフォームすることで長い目で見た場合コストの削減に繋がります。
山田工芸では、様々なご住宅にあった屋根修理・雨漏り修理をご提案させて頂きます。
横浜市で屋根修理・雨漏り修理をご検討の際は、是非、山田工芸におまかせください!
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工事の概要
現場住所 | 横浜市保土ケ谷区 |
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施工内容 | 雨漏り修理(屋根の葺き替え工事) |
施工箇所詳細 | 屋根フルリフォーム |
施工期間 | 約2週間 |
使用屋根材1 | しおさい |