横浜市港北区にて屋根修理・外壁塗装〈コロニアルからディプロマットスターにカバー工法〉
2023/08/03
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
横浜市港北区にて、屋根塗装のお問い合わせを頂きました。
お客様は、13年前に屋根塗装を行い、次のメンテナンス時期だと思われたので、屋根塗装、屋根修理を自社で一貫して施工している弊社にご連絡を頂いたとの事です。
現地調査をさせて頂いたところ、コロニアル屋根に、経年劣化と褪色が見受けられました。
また、屋根塗装は一般的に3回まで塗り替えが出来ると言われておりますが、既存の屋根材の状態によっては、塗装を行うよりも屋根の葺き替えやカバー工法を行った方が長期的なランニングコストが抑えられる事もあります。お客様のご要望としては、「費用を抑えて、今後のメンテナンスが必要ない方が望ましい」との事でしたので、新しい屋根材にディーズルーフィング社のディプロマットスターをご提案、カバー工法にてご対応させて頂きました。
また、現地調査の際、外壁にひび割れなど経年劣化が見受けられましたので、屋根修理と一緒に外壁塗装をする事をご提案させて頂きました。理由は、屋根と外壁を同時に修理することで、
将来のメンテナンス費用から一回分の足場代を浮かせる事が出来るからです。
お客様も「外壁のメンテンスはしたことがない」との事でしたので、このご提案にご承諾頂き、屋根修理と外壁塗装を一緒に行うこととなりました。
屋根修理(カバー工法)施工前
今回は、屋根のカバー工法と外壁塗装の施工内容をお伝えしていきます。
まずは、コロニアル屋根からディプロマットスターへのカバー工法の様子です。
屋根施工中
ルーフィング貼り付け
既存のコロニアル屋根から棟板金とその他役物を取り外した後、ルーフィングを貼り付けていきます。
建物の外側部分(屋根や外壁)を一次防水、その内側に施工される防水シート(ルーフィング)には、二次防水の役割があります。建物の重要な構造部である屋根には、雨水から二段構えの防水機能が施されています。
今回使用した防水シートは、田島の「PカラーEX+」(ARK-04s適合品)です。
「PカラーEX+」は、「改質アスファルトルーフィング」という種類の防水シートです。
近年では、高耐久性の屋根材が使用される事が多くなり、その下に敷くルーフィングにも耐久性が求められるようになりました。金属屋根メーカーのアイジー工業は、代表的な屋根材「スーパーガルテクト」については、改質アスファルトルーフィング以上の防水シートの使用を求めています。
ディプロマットスター葺き
ルーフィングの上から屋根材(ディプロマットスター)を葺いていきます。
ディプロマットスターの特徴の一つとして、ジンカリウム鋼板の表面を覆う石粒が陶器瓦などと同じ釉薬を焼き付ける事で着色しています。その為、ほとんど色褪せる事がなく、多くの場合は塗装によるメンテナンスが不要になります。お客様の「今後のメンテナンスをなくしたい」とのご希望に沿った屋根材のご提案が出来たのではないかと思います。
貫板・棟板金の取り付け
屋根材を葺き終わった後は、貫板・棟板金の取り付けにかかります。
貫板には樹脂製の「エコランバー」を使用しました。従来の貫板には木製のものが多く使用されていましたが、雨水による腐食が起こるという欠点がありました。そこで昨今では、樹脂製のタフモック(プラスチック木材)と
呼ばれる貫板が人気です。樹脂製である為、雨水による腐食の心配がなく、耐久性に優れていることが理由です。
貫板の上に、棟板金を取り付けて屋根修理の完了です。
屋根修理(カバー工法)完工
ディプロマットスターは、意匠性が高いことも特徴です。表面にコーティングされた自然石粒は単色ではなく斑になっている為、深みのある高級感で屋根を彩ります。
カラーは、4色展開されています。今回は「オニキス」を採用いたしました。
外壁施工前
続いて外壁塗装の様子をお伝えしていきます。
外壁施工中
足場組み立て・メッシュシート張り
屋根修理と外壁塗装を行うにあたって、足場の組み立てとメッシュシート張りはかかせません。
理由は、外壁塗装の仕上がりを良くするため・近隣住宅への配慮・塗装職人の安全性の確保などが挙げられます。足場の組み立てには、30坪のお家で概算にはなりますが、約15万円かかります。今回のお客様のように、屋根修理と外壁塗装を一緒に行うことで、将来のご自宅のメンテンス費用から一回分の足場代を浮かせる事も可能です。
高圧洗浄
足場とメッシュシートが完成したら、最初に高圧洗浄機で塗装を行う部分を綺麗に洗浄していきます。
外壁に付着した汚れ、傷んだ旧塗膜などを洗い流すことで、塗装後の「塗料が付着しない」「塗ムラができる」などの原因を取り除いていきます。
下地のコーキング補修
高圧洗浄を終えた後は、下地の補修を行います。
外壁のひび割れしている部分やサイディングボード(外壁材)の継ぎ目、ドアや窓枠の縁にコーキングを行います。コーキング(シーリング)とは、建築物の防水性や気密性を向上させることを目的に使用します。また、コーキングが必要な部分には、あらかじめマスキングテープを貼り付けておき、コーキング漏れがないようにします。
養生
コーキングの次に養生作業を行います。
玄関周りや室外機など、塗料の付着、飛散が予測できる範囲を全て養生していきます。
塗料の付着を防ぐという目的はもちろんありますが、養生をテープで真っ直ぐ綺麗に貼ることで、塗装後の仕上がりに美しいラインが出せます。
下塗り(1回目)
ここまでの工程を終えて、ようやく外壁の塗装に取り掛かります。
外壁塗装は、一般的に下塗り・中塗り・上塗りと3回に分けて塗装を行いますが、弊社のこだわりとして、より強固な下地を形成するために下塗りを2回行います。
下塗りは、外壁面を均一にする効果や上塗り塗料を外壁面と密着しやすくする糊のような働きをします。外壁塗装において、下塗りはとても重要な作業で、下塗り塗料が機能しない事には、その上から中塗り、上塗りを行っても塗料本来が持っている、防水性や耐久性などを発揮する事が出来ないからです。
また、下塗り塗料には、メーカーが定める乾燥時間があります。この乾燥時間を守ることも必要なので、お客様にとっては工期が、ご想像されているよりも長いと思われるかもしれませんが、塗料を乾燥させる時間が必要なことを知って頂ければと思います。
中塗り(2回目)
中塗りからは、外壁に色を付けていく作業になります。下塗り塗料は、透明や乳白色、色の薄いものが多いです。中塗りと上塗りは同じ塗料を使用して塗っていきます。同じ塗料を2回に分けて塗る理由は、ほとんどの塗料製品が「中塗り→上塗り」と2回に分けて塗装することにより性能を発揮できる設計になっているからです。また、どんなに腕の良い職人であったとしても、1回で大量の塗装を塗るとムラが出来てしまいますし、表面は乾いているのに、中は固まっていないといった初期不良を引き起こしてしまう場合があります。
上塗り(3回目)
最後に、上塗りをおこない外壁塗装の完了です。
上塗りは、家の外観の美しさに直結する作業なので、ムラなく丁寧に作業していきます。
ベランダ塗装
ベランダの洗浄は、外壁の高圧洗浄の際に一緒におこなっています。
メッシュシート取り外し、足場解体
全ての作業が終わった後は、足場を解体していきます。
完工
屋根修理、外壁塗装の完工です。
外壁塗装を行なったことで、家の外観を一新する事ができ、新たなお家へと生まれ変わらせることが出来たのではないかと思います。
工事後に得られる効果
今回の工事では、屋根修理と外壁塗装を一緒に行なったことで、足場の設置費用が別々に工事した場合と比べてお得になりました。(30坪のお家だと約15万円)
屋根修理は、コロニアルからディプロマットスターへのカバー工法をおこないました。ディプロマットスターの耐用年数は、約50年と長く、メーカー保証も30年付いていますので工事後は、悪天候や自然災害に見舞われても安心して住むことが出来ます。また、長期的なランニングコストを考えた際には、今後のメンテナンスに屋根塗装が必要ない事で、費用対効果が良く、将来の出費を抑えることが可能です。外壁塗装をおこなったことで、防水性、外観の意匠性が向上しました。
山田工芸では、足場の設置から屋根修理、外壁塗装まで自社で一貫して施工しております。自社一貫施工の強みを活かし、お客様に最適なご提案をさせて頂きます。
横浜市で屋根修理、外壁塗装、雨漏り修理をご検討の際は、是非山田工芸にお任せください!
工事の概要
現場住所 | 横浜市港北区小机町 |
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施工内容 | コロニアル屋根からディプロマットスター屋根にカバー工法・外壁塗装 |
施工箇所詳細 | 屋根全体・外壁・ベランダ・雨樋 |
施工期間 | 約2週間 |
使用屋根材1 | ディプロマットスター |