横浜市港北区にて屋根修理〈スレートからエコグラーニへのカバー工法〉
2023/05/19
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
横浜市港北区にて、スレート屋根と外壁塗装の劣化を気にされたお客様より、屋根修理と一緒に外壁塗装のご相談を頂きました。
現地調査をさせて頂いたところ、スレート屋根には劣化と褪色が見受けられました。お客様からは当初、葺き替え工事をご相談頂いておりましたが、下地までの劣化は見受けられなかったため工事期間、工事費用を抑えられるカバー工法のご提案をさせて頂きました。
屋根の耐久性を特に気になされていたため、使用する屋根材は山田工芸にてメーカー認定を頂いているディートレーディングの「エコグラーニ」をご提案させて頂きました。エコグラーニは30年保証が付いた高耐久性なジンカリウム鋼板の屋根材です。棟板金の貫板には約40年〜50年の耐久性をもつアルミ製の貫板で施工させて頂きました。
外壁塗装には、アステックペイントの「シリコンREVO1000-IR」をご提案させて頂きました。劣化に強いシリコン成分の塗料で、耐候性と遮熱性が非常に優れています。また、べランダの防水塗装もご一緒にご相談頂いたため、防水工事も施工させて頂きました。
屋根修理(カバー工法)施工前
今回は、屋根修理・外壁塗装・ベランダ防水のご依頼です。
まずは、屋根修理(スレートからエコグラーニへのカバー工法)からご紹介致します。
使用する屋根材はD’sRoofingの「エコグラーニ」です。高耐久性なジンカリウム鋼板の屋根材です。
また、山田工芸はエコグラーニ屋根のメーカー認定施工店です!そのため必要に応じて、お客様のお家までメーカー担当者が同行をさせて頂くこともあります。
ジンカリウム鋼板とは?
金属屋根の中でも人気の「ガルバリウム鋼板」「SGL鋼板」などは良く目にするかと思います。
代表的なものでアイジー工業の「スーパーガルテクト」やニチハの「横暖ルーフ」などが有名です。
あまり聞き慣れていない「ジンカリウム鋼板」ですが、実は「ガルバリウム鋼板」とほとんど違いがありません。
ガルバリウム鋼板とジンカリウム鋼板の組成表
ガルバリウム鋼板 | アルミ55% | 亜鉛43.4% | シリコン1.6% |
ジンカリウム鋼板 | アルミ55% | 亜鉛43.5% | シリコン1.5% |
組成表をご覧頂いたとおり、亜鉛とシリコンの配合比がたったの0.1%しか違いがありません。
また、ジンカリウム鋼板の特徴として、表面に石粒がコーティングされた「石粒付き鋼板」「ストーンチップ鋼板」などと呼ばれています。
ガルバリウム鋼板と同性能の耐久性・軽量による耐震性と表面の石粒による、防音性・防火性を併せもった非常に優秀な金属屋根です。
ルーフィング取り付け
棟板金の撤去を行い、既存のスレート屋根にルーフィングを取り付けます。
ルーフィングには二次防水の役割があり、雨漏りや屋根の劣化を防ぐのにかかせません。
使用材料は田島の「pカラーEX+」です。
改質アスファルトルーフィングとして、優れた基本性能とコストパフォーマンスを誇る下葺材です。
エコグラーニ葺き
ルーフィングの上から屋根材を葺いていきます。
貫板の取り付け
棟板金の取り付けにかかります。今回は、施主様のご希望によりアルミ製の貫板を使用致しました。
従来の貫板には木製のものが多く使用されいましたが、雨水による腐食が起こるという欠点がありました。そこで昨今では、木製から樹脂製のタフモックと呼ばれる貫板が人気を集めています。
理由としましては、樹脂製であるため雨水による腐食の心配が無く耐久性に優れているためです。そんな優れた樹脂製よりも、更に耐久性を求めたものがこちらのアルミ製の貫板です。優れた樹脂製の貫板でも、湿気や熱によって変形する恐れは避けられません。アルミ製の貫板は、腐食も変形も致しません。耐久力は非常に高いと言われており、約40年〜50年は貫板劣化の不安から解消されます。
棟板金取り付け
板金カバーを取り付け、屋根修理は完了です。
外壁塗装
続いて、外壁塗装の施工をご紹介致します。
高圧洗浄
まずは高圧洗浄を行います。
外壁に付着した汚れや傷んだ旧塗膜などを洗い流す作業です。
高圧洗浄を行うことにより、様々なリスクを抑える事ができます。
- ・塗料がうまく付着しないリスク
- ・塗りムラが発生するリスク
- ・塗膜の剥がれが早まるリスク
など。綺麗な塗装を行う上で、非常に重要な作業となります。
高圧洗浄を行う上での、注意点もいくつかご紹介させて頂きます。
- ・高圧洗浄中は窓は開けられません
- ・洗濯物を干せません
- ・高圧洗浄機の作業時には大きな音が発生します
高圧洗浄機はもの凄い勢いで水が放出されるため、少しでも窓が空いているとそこから大量の水が室内に入ります。
洗濯物に関しては、もちろん洗浄水が飛散する恐れがあるためですが、基本的に外壁塗装の工事中は洗濯物が干せません。さまざまな理由がありますが、大きな理由として、塗料の飛散リスクや塗料の匂いがついてしまう恐れがあるためです。
また、高圧洗浄機の駆動音と放水音は大きな音が発生するため、工事のご説明を行っていないとご近所トラブルに繋がる恐れがあります。
下地・コーキング補修
下地のヒビ割れや状態の確認を行い、必要箇所を補修していきます。
サイディングの継ぎ目や、ドア・サッシ周り、などのコーキングを打ち直します。
コーキング(シーリングとも呼ばれる)は建物の防水性,気密性など高めるために使用します。
養生
養生作業を行います。
外壁塗装を行う際に、汚したくない箇所をシートで覆います。それだけでなく、塗料のはみ出しが出ないようにする目的もあります。
下塗り(一回目)
外壁の塗装に取り掛かります。
まずは「下塗り」と呼ばれる工程です。外壁塗装の土台となる非常に重要な工程の一つです。
外壁の下地とその後に塗る仕上げ塗料を密着させる接着剤のような役割を持っています。
中塗り(2回目)
中塗りは基本的に上塗り塗装と同じ塗料を使用します。
実際には下塗り、上塗り、上塗りの計3回の塗装を行います。
ここで注意点として、塗料はむらなく均一に塗るために、重ね塗りするのが原則です。中塗りを省いて一度に上塗りをしようとすると必ず塗りムラや塗料の効果が発揮しません。下塗り一回、上塗り一回で工事を済ませようとする業者は信用出来ない業者という事になります。
上塗り(3回目)
2度目の上塗りを行います。外壁塗装の最終工程です。
外観の綺麗さに直結するため、均一に美しくなるよう作業を進めます。
今回、外壁塗装で使用した塗料はアステックペイントの「シリコンREVO1000(-IR)」です。耐候性、遮熱性を持ち合わせたシリコン塗料で、耐久年数は約16年を誇ります。一般的なシリコン塗料の性能を大きく凌駕する高性能な塗料です。
余談ですが、外壁塗装は定期的なメンテナンスが必要なため、耐久性が重要視されます。
一般的なシリコン塗料(耐用年数約10年)でメンテナンスを3回行い、約30年もたせた場合と比べるとシリコンREVO1000-IRでは2回のメンテナンスで約32年耐久性を維持できます。
つまり、長い目でみた場合メンテナンスにかかる費用が抑えられるメリットも持ち合わせています。
ケレン作業(雨樋)
雨樋の塗装の際に必要な下処理を行います。
ケレン作業とは主に、外壁・屋根の下地処理を行う作業を指します。
外壁であれば、金属部分のサビや、旧塗膜など、高圧洗浄で取り切れなかった汚れなどを取り除く作業です。
雨樋のケースでは専用の研磨材で樋にわざと細かな傷を付けていく作業の事を指します。
この傷を付ける事によって塗料の密着が良くなり、綺麗に塗装することが可能になります。
雨樋塗装
雨樋の塗装を仕上げ、塗装工事の完了です。
ベランダ防水
続いて、ベランダの防水塗装のご紹介です。
ベランダの清掃は既に外壁の高圧洗浄の際に一緒に行っています。
まずは、下塗り材を塗っていきます。通称「プライマー」と呼ばれています。
続けて、防水塗料を塗っていきます。
こちらが防水層の役割を持ち、雨水などの水分が下地に浸透するのを防ぎます。
仕上げにトップコートを塗装します。
トップコートは表面仕上げコート材とも呼ばれており、塗膜をによって防水層の劣化を抑える役割を担っています。
ツヤ出しだけでなく遮熱効果なども期待できます。
完工
屋根修理・外壁塗装・ベランダ防水を終え、完工です。
工事後に得られる効果
今回の工事で大きく得られた効果として挙げられるのは、外壁塗装と屋根修理をセットに行う事による足場費用のコストダウンです。
屋根修理や、外壁塗装には足場仮設が必要不可欠ですが、その料金は意外と高く、平均で15万円から25万円程度かかってしまいます。つまり、足場仮設を行う工事をまとめて行うことで足場費用がお得になります。
その他には、スレート屋根からエコグラーニへカバー工法したことにより、耐久性・耐震性・防音性・防火性が得られました。
外壁塗装、ベランダ防水により、防水性、意匠性が向上致しました。
山田工芸では、屋根修理から外壁塗装まで全て自社で施工させて頂きます。
横浜市で屋根修理・雨漏り修理をご検討の際は、是非、山田工芸にお任せ下さい!
横浜市港北区の施工実績
工事の概要
現場住所 | 横浜市港北区 |
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施工内容 | 屋根修理(カバー工法)・外壁塗装・ベランダ防水 |
施工箇所詳細 | 屋根・下屋根・外壁・ベランダ |
施工期間 | 約1ヶ月 |
使用屋根材1 | エコグラーニ |