横浜市保土ケ谷区にて屋根修理〈スレートからエコグラーニへのカバー工法〉
2021/04/10
お客様のお困りごと・ご依頼のきっかけ
横浜市保土ケ谷区にて、屋根の劣化が気になるとご相談を頂きました。
現地調査をさせて頂いたところ、スレート屋根の劣化が大屋根と下屋根で見受けられました。棟板金の釘も浮いている箇所があり、貫板の腐食も進行している状態です。
既存の屋根はスレート屋根のため、下地まで影響がないことを加味しカバー工法のご提案をさせて頂きました。
カバー工法では、葺き替え工事と比較して工事期間と工事費用も抑えられます。
屋根材には株式会社ディートレーディングの「エコグラーニ」をご提案させて頂きました。ガルバニウム鋼板と同性能のジンカリウム鋼板の屋根材です。
耐久性に優れており、山田工芸でもおすすめさせて頂いている屋根材です。
また、貫板には樹脂製のタフモックを使用し棟板金の耐久性を高めるご提案をさせて頂きました。
施工前の様子
既存の屋根は色褪せが進行しており、屋根材が劣化しているのが見て取れます。
瓦は非常に耐久年数の長い屋根材ですが、それ以外の屋根材はおよそ20年程度が耐久年数となります。
トタン屋根など金属屋根は周辺環境にもよりますがもっと短くなるケースもあります。
屋根は普段そこまで気にして見ることのない箇所のため、雨漏りなど大きな被害が出ないとなかなかメンテナンスをしようと思われないのではないでしょうか。
しかし、いざ雨漏りなど大きな被害が起こってしまえば、今回のようにカバー工法では対応できず、もっと大掛かりな修繕工事が必要となってしまいます。
不具合に気づいたら早めに対処するのが屋根工事の鉄則ですが、色褪せもその不具合の一つです。
ご自身のお住まいの屋根を一度じっくりご確認いただき、もし色褪せがひどい場合はメンテナンスを検討してみてください。
施工中
ルーフィング
既存屋根の上からルーフィングを取り付けます。既存の屋根がまだまだ使える場合、既存屋根の上からルーフィングを張り、屋根をそのまま下地として使うのがカバー工法になります。
こうすることで既存屋根の撤去費用もかからず、葺き替え工事と比べて工事費用を大きく抑えることができます。
これも早めにメンテナンスを行うメリットと言えるでしょう。
今回使用したルーフィングは田島の「PカラーEX+」です。改質アスファルトルーフィングとして、優れた基本性能とコストパフォーマンスを誇る下葺材です。
エコグラーニ葺き
ルーフィングを張り終えれば、続いて新しく屋根材を葺いていきます。
今回使用した屋根材は、株式会社ディートレーディングから販売されている「エコグラーニ」です。
エコグラーニはジンカリウム鋼板と呼ばれる材質に分類されていおり、表面に天然の石粒がコーティングされているといった特徴を持っています。
そのため、経年による大きな色褪せが起こりにくく、長期にわたり美観保持が期待できます。
メーカーのアナウンスでは、トタン屋根に比べて3~6倍の耐久性が確認されています。
また、エコグラーニは軽量な屋根材ですので、耐震性能が向上するのも大きなメリットですね。
貫板
棟板金の取り付けにかかります。
今回、貫板は腐食に強いケイミュー社のタフモックという樹脂製の貫板を使っています。
従来の木製貫板と比較して水による腐食が起こらないため、長期の間メンテナンスの心配が無くなります。
棟板金
棟板金を取り付け、大屋根のカバー工法が完了です。
下屋根の様子
下屋根カバー工法の工程もご紹介させて頂きます。
大屋根と同じく、こちらも色褪せが進行しており、屋根材が劣化しているのが見て取れます。
ただし、あくまでも表面の屋根材のみの劣化で下地部分はまだまだ問題無さそうですので、今回は既存屋根をそのまま下地として活用するカバー工法を選んでいます。
まず、既存の屋根の上から新たにルーフィングを張っていきます。
続いて、唐草、ケラバ、捨て谷を取り付けます。
皆様も「軒先」は建物の箇所として耳にすることがあると思いますが、ここに取り付けられるのが「唐草」で、軒先に流れてくる雨水を雨樋に誘導したり、軒先の木材を雨水から守ったりする役割があります。
また、「ケラバ」は部材名ではなく、屋根の場所を示す建築用語で、切妻屋根や片流れ屋根で斜めになっている側の、外壁から出ている部分をケラバと言います。
軒の雨樋が付いていない側と捉えると分かりやすいかもしれません。
「捨て谷」は、壁際に金属板を敷き、万が一雨水の浸入があったときの防止策とする谷のことを指します。
「雨おさえ」という言葉に聞き覚えがある方は少ないかと思いますが、屋根と壁の取り合い(つなぎ)の部分を「雨おさえ」と呼びます。
ここも雨漏りが起こりやすい部分なので、確実な施工が必要となる箇所です。
完工
最後に縦樋の調整を行い、これですべての下屋根施工が完了となり、こちらの現場のカバー工法は完工となります。
工事後に得られる効果
エコグラーニへのカバー工法により耐久性・耐風性・断熱性が向上されました。
また、エコグラーニは屋根の立体感がうまれるため意匠性も向上致します。
不具合に気づいたら早めに対処するのが屋根工事の鉄則です。屋根材の色褪せもその不具合の一つです。
ご自身のお住まいの屋根を一度じっくりご確認いただき、もし色褪せがひどい場合は今回のようにカバー工法などメンテナンスを検討してみてください。
保土ケ谷区をはじめ、横浜市での屋根修理、屋根メンテナンスは山田工芸にお任せください!
工事の概要
現場住所 | 横浜市保土ケ谷区 |
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施工内容 | 屋根修理(カバー工法) |
施工箇所詳細 | 屋根・下屋根 |
施工期間 | 約1週間 |
使用屋根材1 | エコグラーニ |