横浜市緑区にて大屋根カバー工法・大屋根段下葺き替え工事
2021/09/30
先日、横浜市緑区にて行った屋根工事の様子をお届けいたします。
今回、大屋根はカバー工法、下屋根は下地まで雨が染み込み下地と垂木がボロボロの状態だったため葺き替えを行いました。
垂木とは屋根を構成する木材のことです。屋根の傾斜に沿って垂れ下がるよう斜めに取り付ける部材であるため「垂木」とよばれています。屋根を構成する建材のひとつ、野地板の下にあるのが垂木で、屋根には欠かせない屋根下地部材のひとつです。
こちらが大屋根の施工前の様子です。ご覧の通り大屋根は状態が良く、下地も葺き替えをする必要のない状態でした。
一方で下屋根は屋根材を反すと下地がボロボロの状態です。雨が屋根材の下まで染み込み、下地板、垂木を腐食しています。こうなってしまった場合、葺き替えをして屋根材、下地の全てを交換しなければなりません。
新しく下地板、ルーフィングを張り、その上から屋根材を設置します。
本来なら屋根材から雨が入り込むと防水シートが内部への雨水の侵入を阻止する役割を担っていますが、防水シートまで劣化してしまっている場合は容易に雨水の侵入を許してしまうことに。
防水シートの寿命は15〜20年程度です。今回のように下地板まで腐食してしまうと既存の撤去、また新規のものへの交換となるためその分費用も高額になってしまいます。できるだけ安く、お住まいの屋根の健康状態を保ちたいですよね。そのためには、定期的なメンテナンスが大切になります。
タスペーサーを挿入し、これにて施工完了です。
屋根は野地板、ルーフィング、屋根材の3層構造になっていますが、葺き替えではそのすべてが新調されるので、屋根全体が丸ごと新品になります。
一方、カバー工法、既存の野地板、ルーフィング、屋根材はそのまま使用し、屋根材の上から新しくルーフィングを張っていきます。
既存屋根をそのまま屋根下地として利用するということです。
既存屋根の撤去費用や廃材の処分費用がかからない分、葺き替えと比べて工事費用を抑えることができますが、施工にあたっては今回の大屋根のように屋根に不具合が無いことが条件となります。
もし不具合がある屋根にカバー工法をしてしまうと、悪いところにフタをしてしまうイメージですね。
この場合はカバー工法ではなく葺き替えを行い、下地からすべて新調、もしくは修繕してやる必要があります。
カバー工法も屋根リフォームとしては非常に効果がある工法ですが、下地として使われる既存屋根はあくまでも既存の状態のままです。
一方で葺き替え工事ではすべてが新品に生まれ変わるので、リフォーム効果が高いと言えます。
山田工芸は、隅々まで的確な屋根診断を行い、お住まいにとって必要な工事を適切にご提案し、たしかな技術で施工いたします。
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